ブランデンブルグを背負って

「なんて素敵にジャパネスク」 作家の氷室冴子さん死去

越境通学をしていた中学時代、毎日のように電車の中で本を読みあさってました。
固い純文学からマンガまで。中でも、集英社のコバルトシリーズは愛読シリーズのひとつで、氷室冴子さんと新井素子さんの作品はよく読んでいました。
鋭い感性で人物描写する作風は、少女小説というくくりを飛び出して活躍するものと思っていたのに、ここ10年くらい新刊が出てないなどうしたんだろうと思っていたら、病気を患っていたとは・・・。(肺ガンというのがヘビースモーカーの氷室さんらしいですが)
かなりショックです。

氷室さんの作品の中で教えられたことはいろいろありました。
初期のヒット作のひとつ『クララ白書』シリーズの続編、『アグネス白書』の中で、主人公のしーのの理想の彼氏が「ブランデンブルグ協奏曲を背負って現れるレット・バトラー」で、この時初めてバッハの「ブランデンブルグ」という曲があるということを知りました。
札幌が舞台の劇中では「北大(ここでは北海大学ということになってる)のオーケストラ部を見学していたら、ブランデンブルグ協奏曲6番を指揮している男性と出会う」というシチュエーションもあり、どんな曲か知らないまま妄想をふくらませたことも。
ちなみに、ちゃんと曲を聴いたのはその十数年後でした。(^ ^;)

ジャパネスクシリーズなどの人気作はともかく、初期の作品や単発作品は手に入りにくいものもあるので、この機会に再版してくれないでしょうか。未読の作品も結構あるんですよね。
私が読んだ『クララ白書』シリーズは、原田治さんのイラストが表紙だったけど、後年、谷川史子さんの表紙で再版されたものは今も手に入りやすいようです。

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投稿者:kay 2008年06月07日 11:42

コメント: ブランデンブルグを背負って

んー本当にショックでありますね。
オラも多少なりともお世話になったクチです。
この世代、大なり小なり皆読んでるよね、きっと。
ご冥福をお祈りするです……(T人T)

投稿者 ともちん : 2008年06月08日 10:09

>ともちんさん
少女小説というか、当時の少女マンガ好き女子は
通過した人が多かったですね。
未完の長編もあって、ほんと残念です。

投稿者 こやま : 2008年06月09日 12:56

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