Illustrator こやまけいこの日々雑記
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最近すっかりレイトショーづいてます。
ってか、昼間は暑いし、1200円で観られるし、仕事や雑用をすませてから行動できるしで、通常時間では観る気うせてます。
いきなり出かけたので、FMシアター聞き忘れてしまった。(^ ^;)
さて、ネット上でけちょんけちょんに酷評されている作品ですが・・・うーん、そこまで酷いかな?
少なくともその世界観にすんなり入り込める空気はあったので、そこまで酷く言うならもっとアレとかソレとかとんでもない作品あるだろー?と思いました。
でも、悪くはないけどおもしろいとも言えない感じ。
ジブリだからと家族で観に行くと、小さい子どもは退屈するかもね。万人受けするエンターテイメントではないのでそのあたりは期待しない方がよいかも。
ちなみに、原作は10年くらい前に1回読んだけど、すっかり話を忘れてます。こんな話だっけ?(^ ^;)
以下、ネタバレ。
ちょっと気になったのは、作画。
意図的にそうしているのか、ここ数年のジブリ作品と比べると荒く、キャラの表情の雰囲気がなんとなくかつての「太陽の王子ホルスの大冒険」を彷彿とさせました。でもそれが成功しているとは思えないところがなんとも。
各シーン各シーン、「あ、ここは『ホルス』。ここは『未来少年コナン』、ここは『長靴をはいた猫』、ここは『もののけ姫』のあのシーンに似ている」とか思ってしまったのは私がヲタクだからでしょーか。(^ ^;)
それから、壮大な世界観で始まったのに、最後は個人的な自分探しで小さく終わってしまったのが残念。
タイトル前のシーンが単に世界観を説明するだけのものだなんてもったいない!2時間の尺ではすべてを描ききれなくても、観る側に想像させるような終わらせ方にして欲しかったですねー。
なんだか悪いことばかり書いているけど、もう一度原作を読んでみたいと思いました。
吾郎さんは友人の児童文化研究会時代の後輩で、当時から人形劇の脚本や演出で頭角を示していたと聞いてます。
いきなりこんな大役をやらず、小品から作り始めて欲しかったなあ。でも、MOEの今月号の記事を読むと、本人は「アニメーションというより「ゲド戦記」だからやりたかった」と言っているんですよね。ううむ。(^ ^;)
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